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DynaBook

平成元年に生まれた、東芝のDynaBook
「みんなこれを、目指してきた」


イメージキャラクターは、F1レーサーの鈴木亜久里さんです。


30年前とは思えないカッコ良さ






ハードディスクが付いていないので、拡張メモリを入れ、RAMディスクにして使います。
東芝純正は、1.2MB (GBじゃないです。)でしたが、アイ・オーデータから2MBのメモリが発売されていたので、それを使っていました。


パソコン通信にかかせないモデム




日本語入力用のフロントエンド・プロセッサ(FEP)は、当時定番のエー・アイ・ソフトのWX II+、
9,800円もしました。

DynaBookは、IBM PCとの互換性が非常に高かったので、MicrosoftのQuick BASICや Digitalk の Smalltalk/V も動きました。
DynaBook上のSmalltalk/Vは、当時数百万円したFuji Xerox 1121AIW上のSmalltalk-80より処理が速くて、驚きました。


Digitalk社のマニュアルの表紙のデザイン、とってもアートです。

ブランド名のDynaBookは、 Xerox PARC 研究所にいたアラン・ケイ氏が提唱した"Personal Dynamic Media"という論文の中に理想のコンピュータとして名付けられ、登場します。
理想のコンピュータを目指してきたということを、「みんなこれを、目指してきた」というキャッチ・コピーに込めていたのでしょう。

Xerox PARC は、アラン・ケイが去った数年後、コンピュータ部門をスピン・オフしParcPlace Systemsという会社にしました。
(ParcPlace Systemsは、Xeox社のLispであるinterlispの事業は継続しないということで、interlispを使っていたDARPAの対応のために Envos Corporationという会社も作られました。)

東芝のDynaBookが発売された頃は、ParcPlace System Navigator Applications and Frameworks という、名前は長いけど、カッコいいユーザーI/Fを開発していたのですが、コンピュータの主役は、MacやWindowsに変わってしまい、残念ながら普及はしませんでした。


(Adele Goldbergさんの名前も入っていて、かなり本気だったようです.....本気でした。)



東芝のパソコン事業は、シャープに買収されることになってしまいましたが、DynaBookの名前は残して欲しいです。

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Mitch

DynaBookブランドは、Sharpというより台湾の鴻海が使いたいようですね!?
by Mitch (2018-06-10 18:09) 

いっぷく

DOS時代の憧れでしたね。
私はその頃は9801のラップトップ使ってました。

by いっぷく (2018-06-11 01:14) 

aoken

Mitch さんコメントありがとうございます。
 ブランドや国内の工場が残こって、魅力的(安い)な製品が出てくるなら海外資本でも大歓迎です。

いっぷくさんコメントありがとうございます。
 9801のラップトップは、ハードディスクが付いていたんですよね。ちょっと、うらやましかったけど、IBM PC用のソフトを使いたかったのでDynaBookを選びました。
by aoken (2018-06-16 18:48) 

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